人材派遣、なんでもかんでも。

日本の人材派遣の現状について、知見を広めるためのブログです。

まったく同じ仕事でも「直雇用バイトは時給1000円で、派遣は1500円」になる理由

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居酒屋のバイト(直雇用)と、派遣社員って、そんなに時給が違うんてすね。

バイトだと、最低賃金+ちょっと、の時給だそうですが、派遣社員だとかなり違うようです。これを読むと、まずは最低賃金を上げるべきなんじゃないかと思いますが、それはさておき・・・。

この4月に改正労働者派遣法が施行される予定ですが、果たして、「同一労働同一賃金」は実現するのでしょうか。そんなに簡単なことではないと思いますが。

ところで、この4月の派遣法改正内容をおさらいしておきます。

その改正の目的は、派遣社員の給与の上昇です。

派遣先の正社員の給与水準にあわせることが望ましいのですが、どこの会社もコスト削減のために派遣社員を利用している側面もあるので、そう簡単にはいかないでしょう。

 

そこで、「派遣先均等・均衡方式」を原則としながらも、特例として派遣会社と派遣社員過半数で組織する労働組合(または過半数代表者)との協定で給与などを決める、「労使協定方式」を選ぶことができます。

現状、大手派遣会社を中心にこの「労使協定方式」を選択する派遣会社が圧倒的多数と言われていますが、実効性はどうなんでしょうか。

 

正労働者派遣法の施行を契機に中小の派遣業界の淘汰が進行し、派遣会社が激減するとの見方もあります。派遣時給の値上げを契機に派遣会社の淘汰が進めば、どの派遣会社に登録するのかを含めて、働く側にも混乱が発生する可能性があります。

 

しかし、派遣社員を食い物にする派遣会社が消滅することは、正しい道なのではないかと私は思います。